まったりのんびり日記w


by antyan-ro
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あっー

ううむ、おっそろしい放置っぷりだったわ。
またこれから当分放置になるでしょうけど、とりあえず書きかけのモノだけでもうpしておくかな

なカンジで、ちょーてけとーにやってみました。

続き書くか新規で書き起こすかは中の人のやる気と想像力次第ってことで。





夜の帳の落ちる中、いくつもの黒い影が闇を切り走り抜ける。
野を駆け、川を飛び、影は一直線に目的の場所へと駆けていく。

身体は疲弊しきっていて全身が鉛のように重い。
しかし、足を止めるわけにはいかない。思いを届けるため、命を救うため、事実を知ってもらうために――彼らは一陣の風となり夜を走り抜ける。


山を越え、小高い丘に差し掛かり、ようやく――ようやく見えた小さな光。
川にかかる橋を越えればたどり着ける。
もう少し。そう思った矢先。

――囲まれている――

直感が伝える。
あと少し。あと少しなのに。








ゲフェンに到着した翌日、早速うちのギルドと彼のギルドに命令が下った。


対象:幸せ運ぶサンタ族、香味焙煎ちゃんぷるー 両ギルド全構成員
指令:グラストヘイム偵察
目的:本日中にブリトニア本陣に向けて先発。そこを拠点とし相手勢力に関して(敵構成、戦力配置状況、古城内の地理等)可能な限りの情報を得る事


ゲフェンから少し西に行ったブリトニア地方。グラストヘイムにほど近いこの丘陵地帯には魔族の動きを監視するための砦がいくつかある。国軍はその砦に先発隊を派遣し本陣を建てている。簡易テントやバリケードが次々と建てられ、続々と人員と物資が搬入されブリトニアの本陣はごったがえしていた。さらに数日の後にはこれよりもさらに多くの人数が集まることになる。今ゲフェンでは国軍主力部隊が、プロンテラでは最強を謳われるSDIJ同盟を筆頭にしたギルド軍が、それぞれ出撃準備を整えている最中だ。最終的には、ブリトニア方面から国軍が、ゲフェンからはギルド連合軍が、2方向からグラストヘイムに総攻撃をかける手はずになっている。各都市の防衛軍を除いた国内のほぼ全ての兵力がこの地に集まる。


「まったく~、上の連中も簡単に言ってくれるよねぇ~」
「ぼやかないぼやかないw・・・ここら辺から先は相手の監視もきびしくなる地域だからね。作戦通りに、2手に別れて情報収集をしよう。グループは・・・」
ブリトニア本陣の簡易テントの1つの中、私と彼のギルドメンバーが揃い作戦会議をしていた。
ぶちぶちと不平をたれる私を制し、総指揮のらふてぃがテキパキとメンバーに指示を出す。普段の彼は穏やかな口調で優しい微笑を絶やさない。だが、今の彼は口調こそかわらないが笑顔は消え、表情は固く引き結んでいる。それはそうだろう。このブリトニアより先は魔族の支配圏。気を引き締めていかないと自分の身すら守れない。しかしそんな中でも、やっぱりこいつはこういう事を言うんだろうなぁ。
黒揚羽が想像した通り、一通りの指示を出し終わった彼は最後にこう付け加えた。
「で、命令は可能な限りの偵察なんだけど・・・・皆、絶対に無理はしないように。自分の命を必要以上に危険に晒すリスクを負ってまで命令に従わなくていいから。皆で帰ろうねw」
あ~、やっぱり言った。いつもそう。アサシンとしてあるまじき、まさに失格確定なセリフ。甘い、甘いなぁ。そういう甘さは命取りになるよ~。
・・・でも、そういう奴だから私・・・いや、いいや。
「??」
「・・・何見てんのよ?」
ふるふると首を振る黒揚羽を不思議そうに見つめる彼の静かな黒い瞳。なんか気恥ずかしくなってつい刺々しい口調になってしまう。
「別になんでもないよwそれより黒も気をつけてね。無茶はしないように」
しかしその文句も慣れた様子であっさり流され、逆に心配されてしまう。あ~、腹立つ。それ私のセリフだっつーの。いっつも周りの心配ばっかしてさ。自分の身を削っても周りを助けちゃうあんた、腹立つのよね。そのあんたを心配してる人間の気持ちもちょっとは考えろと小一時間問い詰め・・・あ~、やっぱいいや。言っても聞かないだろうし。
「・・・ろ・・黒?」
「・・・へ?何?」
「だから、説明はこんなかんじで大丈夫だよね?」
思考の中に沈んでいたせいか、自分の名前が呼ばれたことに驚いた黒揚羽を尻目に彼は淡々と話しかける。
「そうね、特に問題ないわよ。おっけぇだわ」
慌てて適当な答えを返してしまったが、まぁ彼のことだ。しっかりと説明はしてくれているだろう。
「・・・ホントに聞いてたw?なんかボーっとしてたけどw」
「っ・・・失礼ね!ちゃんと聞いてたわよ!あんたは人の心配する前に自分の身を心配しなさいよ!いつもいつも無茶してるのあんたのほうなんだし!」
「・・うん、そうだねwいつもごめんね」
・・・素直に認めないでよ・・・ったく。
そう思いつつ不貞腐れてた私にぱんぱんっと手を叩きながら魔術師が話しかけてくる。
「はいはーい、ごちそーさまですー。説明は以上なら邪魔者達はでていこーかー」
「ちょ・・・レキちゃああん!」

彼女はレキ・ティアス。うちのGに所属してる魔術師の女の子。彼女の高速詠唱は見ものよー。おっそろしく早いの!そこらの魔術師が1回詠唱してる間に2~3個魔法かっとばすくらいっ。それにいっつも冷静に状況見据えて対応してくれるし、頼りになるメンバーだわぁ。
でも性格はね~。ノリ良すぎだし、からかうの大好きだし~、冷静?ハァ?何それ?ってカンジ。
もうギャップありすぎよねー。でもそのギャップがまた・・・ハァハァ・・・・っ・・・いかんいかん、落ち着けあたし。

「まぁ・・・説明は以上で。準備出来次第出発するから」
らふてぃの一言で皆準備に取り掛かり始める。








鎧のきしむ音。だが、同時に金属の反響し合う音も混じっている。人が着ている鎧であるならば絶対に奏でない音。鎧の中身が――ないのであろう。
レイドリック。魔族の主力ともいえる尖兵だ。空の鎧に魔力を封じ込め意のままに操る、敵の主力兵器。
それだけではない。多種多様なモンスターが次々と城から歩み出てくる。
その数――数万は下らない。どこにこれだけの戦力を持っていたのか、それが次々と朽ち果てた城から出てくる。

準備を済ませた私達は本陣を出発。数刻もしないうちに予定の偵察ポイントに到着し監視を行っていた。
しかし相手の数は本陣の予想をはるかに超えた大規模なものだった。
「・・・これは、マズイね・・・」
いくらこっちが川の対岸にいるとしても遅からず発見される。その前にブリトニアに戻り――いや、ダメだ。この位置からじゃ間に合わない。ブリトニアは国軍も来てる頃だろうから、そう簡単には墜ちないハズ。。ならばゲフェンにいるであろうギルド連合軍に救援要請を・・・
「黒、ゲフェンに行こう。救援を呼ばないとブリトニアが・・・」
「そうね、急ぎましょう。皆、行くわよ!」
ゲフェンに駐留しているギルド連合に救援を要請するため、私達は夜の闇の中に身を潜めつつ、ゲフェンへと向かっていく。
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by antyan-ro | 2007-10-28 17:51 | 駄文